- 里親になるための相談・申請窓口はどこですか?
- お住まいの最寄り児童相談所になります。
- 里親になるためには、資格はありますか?
- 資格は必要ありませんが、研修を受ける必要があります。この研修を受けたことが里親になる要件の一つとなります。但し、親族里親や養子縁組を前提とする里親の場合はこの研修を必ずしも受ける必要はありません。
- 年齢要件はありますか?
- 千葉県では里親登録に年齢要件を設けておりません。
- どんな人が里親をしていますか?
- 年齢も職業も様々です。長く里親をされている方もいて、これまでに10人以上預かったという人もいます。一方で、短期的な里親をしている方もいます。
- 単身、共働き、LGBT等でも里親になれますか?
- 里親登録については、認定基準に沿って可否が判断されます。例えば、養育里親であれば、要保護児童の養育についての理解及び熱意並びに児童に対する豊かな愛情を有していること、経済的に困窮していないこと、都道府県知事が行う養育里親研修を修了していること、禁固以上の刑に処せられるなど欠格事由に該当していないことなどが要件とされています。そのため、単身、共働き、LGBT等であっても、認定基準を満たしていれば里親になれます。児童の養育に相応しい範囲での共働きはO.K.です。児童の年齢や状況に応じて異なりますが、児童を迎えて少なくとも数ヶ月から1年ぐらいは継続して児童を養育する態勢を整えることが望ましいと考えられています。
- 里親になるためには貯金がどれくらい必要ですか?
- 貯金額は要件にありません。最低限自力による生計維持ができていれば認定要件に合います。
生活保護世帯や非課税世帯(市町村県民税が課税されていない世帯)は、原則として認定できません。
- 60歳で定年を迎えたので、里親をして社会に貢献しようかと考えています。こんな夫婦でも里親は出来るでしょうか?
- 最近はこうした方が増えています。里親になりたいというのはとても有難い事です。乳児や幼児は高齢の里親には体力的にも厳しい事でしょう。でも、中学生や高校生の里親のニーズもありますので、委託を受けることはできると考えます。
社会に巣立つ前に、一般常識や社会人としての礼儀や行動などを折に触れ教えることもできるでしょう。また進学を希望している児童に落ち着いた勉強できる環境を提供し、専門学校や大学に進学してからも措置延長をしてあげることをぜひお願いしたいです。進学率は低く、また進学しても生活との両立が厳しいことから、中退するケースがとても多いのです。末永く児童をフォローする体制にお手伝いをいただければ幸いですね。
- 里親の年齢には制限はありますか?
- 地方自治体によって定めているところもありますが、法律上の規定はありません。養育にはかなりの体力・気力が必要ですので、乳児や幼児の里親は若い方が求められるでしょう。ただし、中高生など年長の児童にとっては、ある程度、高齢の里親も必要になります。
養子縁組を前提とする里親の場合は、児童が20歳に達した時、里親の年齢がおおむね65歳以下であることが望ましいと、里親委託ガイドラインに記されています。しかし、これについても絶対ではなく、自治体により判断が分かれるようです。
- 不妊治療を続けていますが、養子を迎えることも考えるようになりました。どうすれば良いでしょう?
- 殆どの児童に実親がいます。ただし、望まぬ妊娠で親権を手放したいという実親がいるのも事実です。こうした新生児を養子縁組することもできます。また、実親が全く面会をしない場合など、将来的にも養育を任せられないと判断される場合に、養子縁組をできることもあります。公的機関としては、愛知県の児童相談所(名古屋市を除く)で、「愛知方式」と呼ばれて新生児の養子縁組里親への委託が積極的に行われています。一般的には、児童に障害があるかどうかわかるまで、2~3歳になってから養子縁組里親への委託をしている児童相談所が多い様です。自治体によって異なりますが、養子縁組を希望する里親と児童の年齢差を40歳から45歳程度に定めているところもありますので、ご確認ください。
また、民間の養子縁組あっせん事業者もいます。こちらは実費を負担するため有料になります。事業者ごとに考え方や性質も異なるので、年齢や職業などについての考え方も様々です。検討されるひとつに考える事も可能です。
なお、特別養子縁組は、15歳未満の児童の場合に、戸籍上実子扱いにできる制度です。民法の規定になり、裁判所での認定が必要です。